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儲ける&儲かる!株式投資

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新年度業績の注目点(6)鉄鋼・非鉄金属――中国の減産・円安が追い風

 鉄鋼・非鉄金属の2018年3月期は業績が改善する企業が目立ちそうです。鉄鋼は中国メーカーによる供給過剰の歯止めや円安、国内需要の増加が追い風になります。非鉄金属も銅や亜鉛などの価格上昇や円安が業績を押し上げる要因になりそうです。
 鉄鋼業界は中国の鉄鋼メーカーによる鉄の造りすぎに悩まされてきました。中国が国内で消化できなくなった鉄鋼を安価で海外に販売し、国際価格が下落したためです。ただ、中国は昨年、鉄鋼の生産を大幅に減らす目標を掲げており、来期は減産を通じ価格が安定しそうです。
 最近の円安傾向や国内の消費の増加も追い風です。新日鉄住金など鉄鋼大手はアジアへの輸出が多く、円安は業績の改善につながります。東京五輪を控え建設向けなどの鋼材需要が増加していることもプラス材料です。野村証券の松本裕司アナリストは「鉄鋼大手2社の18年3月期の連結経常利益は今期の2倍強を見込める」と話しています。
 住友金属鉱山や三菱マテリアルなどの非鉄金属各社は、金属価格の回復が業績の追い風になりそうです。非鉄各社は鉱山事業や、鉱石から金属を取り出す製錬事業を中心に手掛けるため、金属価格が上昇す れば仕入れ値と売値の利ざやが拡大します。原則としてドル建て取引のため、前期と比べた円安傾向も採算改善につながります。
 昨年11月にトランプ米大統領の就任が決まって以降、銅や亜鉛、ニッケルなどの金属は軒並み上昇しました。トランプ氏は1兆ドル(約112兆円)規模のインフラ投資を明言しています。中国で公共工事が活発化していることも需要増につながります。
 住友鉱は今期に出したチリの銅鉱山の減損損失分がなくなるため、来期の業績は大幅に回復しそうです。三井金属はスマートフォンの基板に使う極薄銅箔の販売拡大が収益を押し上げるでしょう。