読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

儲ける&儲かる!株式投資

厳選推奨銘柄を大公開。CFP(R)が株の買い方を解説。毎日訪問で初心者が株取引のプロに。

新年度業績の注目点(5)通信――通信料伸び悩みコスト削減

 通信大手3社の2018年3月期はそろって営業増益となりそうです。スマートフォン(スマホ)を通じたデータ通信料収入は、スマホの普及一巡や「格安スマホ」への顧客流出により伸び悩んでいます。ただ、「実質0円」販売の規制によって販売代理店への支払いが減るなどコスト削減が進みそうです。
 携帯電話の競争環境は急激に変化しています。政府の要請で端末の過度な値引きが難しくなり、顧客の奪い合いが沈静化したと思えば、今度は大手通信事業者から回線を借りて、割安な料金を設定する仮想移動体通信事業者(MVNO)との競争が激しさを増しています。
 この結果、大手の新規顧客開拓は鈍化する傾向にあります。主な収入であるデータ通信料収入は横ばいか、緩やかな増加にとどまる可能性が高いとみられています。一方で契約の獲得状況に応じて販売代理店に支払う販売奨励金などの手数料が減るのは、収益にはプラスです。
 大手3社には積極的にコストを削減する動きも見られます。ソフトバンクグループは米携帯子会社スプリントの販売費の圧縮を進めています。NTTドコモは設備の保守委託費などを抑制する方針を打ち出しています。KDDI も「来期以降の増益ドライバーは効率化」(モルガン・スタンレーMUFG証券の津坂徹郎アナリスト)との声が聞かれます。
 株価を1年前と比べるとソフトバンクが大きく上昇する一方で、KDDIやNTTドコモには出遅れ感が目立ちます。ソフトバンクは近く立ち上げる投資ファンドを通じて、投資先や事業機会が広がると期待されています。NTTドコモやKDDIは自社株買いや配当といった株主還元の強化が今後の株価を左右するとみる市場関係者が多いようです。