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儲ける&儲かる!株式投資

厳選推奨銘柄を大公開。CFP(R)が株の買い方を解説。毎日訪問で初心者が株取引のプロに。

「堀」銘柄に妙味あり――独自の価値持つ企業注目

スクランブル

 入国制限やメキシコ国境の壁など予測不可能なトランプ米大統領の政策を巡って株式市場が揺れ動いている。1月31日の日経平均株価は下げ幅が300円を超え、2016年11月以降のトランプ相場では最大だった。上下に弾む「トランポリン相場」の様相が強まるが、今こそ注目できるのは、高い参入障壁で独自の企業価値を持つ企業への集中投資だ。
 「トランポリン相場が第2幕に入った」。SMBCフレンド証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは今後も相場の乱高下を警戒する。
 トランプ氏による予測不能の発言に相場が振り回されるなかで投資家はどう動くべきか。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦洋平投資ストラテジストは「良い企業への投資」という王道回帰をすすめる。良い企業とは特許やブランドなどで高い参入障壁を持ち、外部環境の悪化から身を守る。米国では参入障壁を堀にたとえ「モート(堀)銘柄」と呼ぶ。
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 三浦氏が自己資本利益率(ROE)と投下資本利益率(ROIC)をもとに銘柄を調べると、カカクコムや日本M&Aセンター、米コンサルティング大手のアクセンチュア、歯磨き粉のコルゲート・パル モリーブなどが良い企業となった。いずれも過去10年間で安定的に稼ぎ、株価も伸びた。
 米国にはこうした銘柄を集めた上場投資信託(ETF)が上場する。マスターカードなどを組み入れる「ヴァンエック・ベクトル・モーニングスター・ワイド・モートETF」の価格は右肩上がりで、25日には上場来高値を付けた。この世界版も、昨年末からの騰落率が米ダウ工業株30種平均や日経平均を上回る。
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 スパークス・アセット・マネジメントも「高い参入障壁に守られたビジネスモデルに注目している」(藤村忠弘取締役最高投資責任者)という一社だ。自転車部品で圧倒的なシェアのシマノやランニングシューズで世界的なブランドのアシックスなどに集中して投資している。
 自動車など日本の輸出企業は過去、円高や海外景気の悪化のたびに赤字や大幅減益に陥った。23~26日にアジアの投資家43社を訪問したシティグループ証券の飯塚尚己チーフストラテジストは「日本株への関心は高かったが、成長性に強い確信は持てないという投資家が多かった」という。
 トランプ氏が日本の自動車メーカーに対して圧力を強め、相場見通しの楽観論は薄 れている。そんな中で相場の柱になりうるのは外部要因に左右されず、成長力を高める企業だ。城郭を取り囲む「堀」をどこまで広く深く掘り進められるか。外部に左右されない力の育成が企業経営者に問われている。(土居倫之)