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儲ける&儲かる!株式投資

厳選推奨銘柄を大公開。CFP(R)が株の買い方を解説。毎日訪問で初心者が株取引のプロに。

チャートに強気サイン―リズムや環境、95年に酷似

 株式市場は受け渡しベースで実質的に2017年相場に切り替わった。16年相場を振り返ると、年初から下落した日経平均は11月の米大統領選後に急速に切り返し、株価チャートは「V字」を描いた。これが1995年と相似している点をとらえ、「来年はバブル後高値(96年の2万2666円)を抜く」とする見方が専門家に出ている。
 28日の株式市場で話題になったのは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の宮田直彦テクニカルアナリストが出した来年の予想。「日経平均は4~6月に2万3000円をつけ、96年高値を超える」。宮田氏は今年初めに「相場の波動面から16年は95年と同じV字回復型になる」と書いたリポートを投資家に配り、その予想はずばり的中した。
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 確かに今年の相場は95年と酷似する。95年は年初に1ドル=100円だった円相場が4月に79円に上昇。16年も年央にかけて円高が進み、120円で始まった円相場は6月に100円を突破した。地震などの大きな天災にも見舞われ、95年も16年も前半は株安が進行した。
 株価反転の理由は両年とも円安。95年は日米の協調介入、16年はトランプ米大 統領当選をきっかけに円高が是正され、日経平均は2万円近くに戻した。
 95年のV字相場は翌年まで勢いが続き、96年6月にバブル崩壊後の戻り高値を付けた。相場のリズムや外部環境の類似性から「17年も似た展開になる」との予想は、チャート分析を重視する専門家に多い。
 根拠の一つは、日経平均の26週移動平均が52週平均を下から上に突き抜ける「ゴールデンクロス」が12月中旬に形成されたこと。4年ぶりの現象で、宮田氏は「アベノミクス相場の第2幕の始まり」と位置付ける。
 株価の大きな流れから将来の値動きを探る「長期トレンド分析」では、89年末を起点にすると「15年6月の高値(2万0868円)からの調整が終わり、今後は96年高値をうかがう」(SMBC日興証券の後藤晃郁テクニカルアナリスト)。
 チャート分析では買いシグナルが見せかけなこともある。そうした「だまし」を取り除くのに有効で、価格変動に重点を置いて転換点を見極める「カギ足」分析でも「11月に上昇相場入りを示した」(野村証券の谷晶子テクニカル・アナリスト)。
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 景気動向指数の底入れなど国内の景気回復を示唆する経 済指標がでていることや、好調な企業業績の支えもある。大和証券は来期の企業業績は1割増えると見込み、野間口毅ストラテジストは「株価収益率(PER)が17倍なら、日経平均は2万3000円に挑戦する」と予想する。
 もちろん違いに目配りする必要はある。95年に外国人投資家の日本株保有比率は1割だったが、今は3割に高まった。売買代金で6割を占め、市場の担い手はがらりと変わった。情報が伝わる速さは比べものにならず、海外で発生した材料は日本株を大きく動かす。チャート分析を基にした株高予想が話題になるのは、だれもが先行きの不透明さを感じている裏返しとも言える。(藤原隆人)