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儲ける&儲かる!株式投資

厳選推奨銘柄を大公開。CFP(R)が株の買い方を解説。毎日訪問で初心者が株取引のプロに。

株式投資7つの誤解(8)まとめ――現代の資本家になろう

 連載では資本家やオーナーの発想による株式投資を説明しました。持続的に価値を創造する企業を見極め、その企業にお金を預けて代わりにもうけてもらう考え方です。
 この考え方はモノづくり信仰の強い日本では「カネでカネを稼ぐ」という表現で意図的に避けられてきました。しかし、これは敗戦後の困窮した日本で、勤勉で安価な労働力が豊富にあった時代に形成された考え方にすぎません。本来、「脳味噌に汗をかいて」リスクを取る資本家的発想も「身体に汗をかく」発想と同等に尊いものです。
 日本は世界第3位の経済規模を持ち、最大の債権国の一つです。そんな日本の国民が1700兆円超の家計金融資産の半分以上を現預金で持ち、投資を通じた世界の発展から距離を置くのは資本主義の大きな機会損失です。
 私たちの生活に有意義な価値をもたらす企業や事業を冷徹に見極めて投資する。見込み通りなら生活を豊かにし、結果としてあなたの個人資産も増えている。この知的生産こそが文明を進歩させる原動力としての資本主義、そして株式投資の本来の姿です。
 ここでいう投資は株式の売買でもなければ、応援したい会社を買う情緒的なものでもあり ません。持続的に価値を創る企業のオーナーになるとの発想こそ痛快だと思いませんか。
 日本電産に投資すれば、永守重信氏という希代の経営者を雇えます。株主としてトヨタ自動車に稼いでもらうこともできます。米グーグル(現アルファベット)であればラリー・ペイジ氏が、フェイスブックに投資すればマーク・ザッカーバーグ氏があなたのために働いてくれます。私たちは労働者であると同時に、株式投資を通じて現代の資本家になれるのです。(農林中金バリューインベストメンツ奥野一成)