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株式投資7つの誤解(6)自国偏重――企業の競争力、国籍関係なく

 投資の世界で自国の資産を多く保有する傾向をホームカントリー・バイアスと呼びます。日本の機関投資家もそのバイアスを強く持っています。背景には「海外の株式はリスクが高い」との認識があると思われます。しかし、長期投資家にとって最も重要なのは保有企業が超過的な利益を将来にわたって生み出すかどうかであり、その国籍は関係ありません。
 この20年間、利益の蓄積に相当する1株当たり純資産の伸びは、米国企業が日本企業を大きく上回ります。結果として、株価のリターンも4倍以上の差が出ています。この間、為替相場は約10%円高になっています。その分、円建てのリターンは目減りしますが、それでも米国株の優位は変わりません。
 日本人にとって為替リスクは悩ましいです。ただ値動きは株価の方が為替よりずっと大きいため、長期的に株式投資をする上では為替変動は無視できるレベルといえます。そもそも多くの日本企業の業績が為替変動リスクにさらされていることを考えると、日本株投資でも為替リスクを内包しています。
 実績が示す通り、長期投資に不可欠である良好な経済性からすると、米国企業の相対的な優位性には一目置かざる を得ません。約3億2千万人の人口は漸次、拡大しています。国内市場の大きさを享受しつつ、そこで培ったブランド力を全世界の70億人に訴求できる強さは米国企業ならではです。例えばディズニーやナイキ、グーグル、アマゾン・ドット・コムなどが提供する財・サービスは私たちの生活に定着しており、その強さを実感できると思います。
 同様に、トヨタ自動車やファナックなどの日本企業もグローバルに浸透しています。企業の競争力に注目した長期投資をする際に、国籍は全く意味がないと改めて認識せざるを得ません。(農林中金バリューインベストメンツ    奥野一成)