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儲ける&儲かる!株式投資

厳選推奨銘柄を大公開。CFP(R)が株の買い方を解説。毎日訪問で初心者が株取引のプロに。

株式投資7つの誤解(1)タイミング、企業の選別が醍醐味

 長期投資の魅力について耳にする機会が増えました。中短期の投資とは何が違うのか。農林中金バリューインベストメンツの奥野一成・最高投資責任者(CIO)に、「株式投資を巡る誤解」を説明してもらいます。
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 「奥野って最近、株をやっているらしいな」と大学の友人に言われます。「株をやる」という表現は、株式投資があたかも賭け事であるかのような語感を持っています。
 この場合の株式投資とは、時々刻々と変わる株価を追いかけて中短期で売買することを含意しています。中短期の株式投資を否定はしません。ただ、その保有期間が数秒から数カ月まで程度の差こそあれ、このやり方では自分が勝てば他の誰かが負けるというゼロサムゲームになります。
 ゼロサムゲームで勝つために最も重要なのは「安く買って高く売る」タイミングの選択です。そのために市場での需給や中短期的な割安・割高の判断が必要になります。努力次第で勝つ確率を上げられるかもしれませんが、持続的に勝ち続けるのは困難です。ここに、多くのアクティブマネジャーがインデックスに勝てない理由があるのかもしれません。
 一方、単に長期投資すれば報 われると考えるのも間違いです。株式の長期投資とは企業のオーナーとして、保有企業が付加的に創出する企業価値を享受する行為です。素晴らしい企業を保有するのがプラスサムゲームである一方、もし保有企業が付加価値を生まなければ、時間の経過とともに損失が大きくなります。
 したがって、長期投資においては「何に投資するのか」の方が投資のタイミングより絶対的に重要になります。このように考えた場合の長期投資とは「株式を自分で売買して稼ぐ」のではなく、「稼ぐ力を持っている企業に資金を預けて代わりにもうけてもらう」ことなのです。
《おくの・かずしげ》邦銀や外資系証券を経て現職。「和製バフェット」を目指して長期投資を実践している。