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マイクロ株「小さな巨人」探せ――「大化け銘柄」ベテラン個人投資家の発掘法、街歩きでヒント、経営者の志…。

 個人の中でも時価総額300億円未満のマイクロ株を好む投資家は少なくない。大型株と違い相場全体の動きに引きずられることが少なく、将来に株価が数倍になるような「大化け」銘柄も埋もれているためだ。投資歴10~20年以上の「マイクロ株長者」たちにユニークな銘柄発掘術を聞いた。
 「有望銘柄のヒントは街にある」と話すのは専業投資家のwww9945(ハンドルネーム)さんだ。株投資で築いた資産は2億円以上。日常生活で気になった企業の事業モデルを調べ上げて投資する。直近はプリントシール機最大手のフリュー(6238)を掘り出した。
 生活圏の東京・池袋で、高校生がプリントシール機で撮った写真をスマートフォンスマホ)で加工している姿が目に映った。調べるとフリューの手掛ける、プリントシール機のデータをスマホに転送できるサービスにたどり着いた。月額利用料324円(税込み)の有料会員はなんと160万人以上。「安定収益を生み出すストックビジネスは強い」と今年の春に購入し、足元の含み益は2割を超す。鍼灸(しんきゅう)接骨院を運営するアトラ(6029)株も持つ。「高齢者の接骨院利用が増えそう」という理 由からだ。
 証券マンから専業投資家に転じたバルバロスさんは「保有する不動産や株式が時価総額を上回る銘柄が狙い目」と話す。株価が割安に放置されていると考えるからだ。2013年、相場活況を機に日本取引所グループ(8697)株が上昇した直前には同社株を持っていたインヴァスト証券(8709)などに投資し、値上がり益を得た。
 注目するのは一等地に保有不動産を持つ銘柄。鉄骨大手の巴コーポレーション(1921)や名古屋の百貨店、丸栄(8245)をあげる。自ら路線価や有価証券報告書を基にして評価額を試算するほどの徹底ぶりで「株価が見直されるタイミングを待つ」という。
 会社員のもろさんは「経営者の志」に注目し、そーせいグループ(4565)を発掘。04年から投資し、同社株だけで4000万円以上の含み益を抱える。
 現在は「応援したくなる地方などの低PER(株価収益率)企業」を選別の軸とする。電気工事のサンテック(1960)や賃貸不動産のツノダ(7308)、岡山製紙(3892)を10年以上保有する。3社ともに財務健全性が高い分、下値も限定的とみており「いつか日の目を浴びてくれればよい」と 話す。
 彼らも最初の投資から成功したわけではない。www9945さんは09年に破産した旧商工ファンド株で損失を被った。「不祥事があった時、当時の経営者から『安心して良い』と言われたのを信じてしまった」。もろさんも過去に保有銘柄が倒産した経験がある。バルバロスさんは14年に購入したカイオム・バイオサイエンス(4583)で含み損を抱える。「財務体質が健全でない会社は早い損切りも重要」と指摘する。
 3人は独自の銘柄選別の軸から候補をあげ、株価指標などから絞り込んで投資している点では共通する。失敗も糧に経験を重ねた上で、自分なりの勝ちパターンにたどり着いたわけだ。