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マイクロ株「小さな巨人」探せ――プロに聞く投資の注意点、スパークス・アセット・マネジメント藤村忠弘CIO。

急成長企業にもリスク潜む
粉飾見破るのは困難 分散投資
 個人投資家がマイクロ株に投資する際にはどんなことに着目し、注意すべき点はどこか。日本の運用会社で唯一、マイクロ株専用ファンドを運用するスパークス・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)である藤村忠弘取締役に極意を聞いた。
 〓〓低金利でマイクロ株投資に興味を持つ個人も増えています。
 「個人は投資単位が小さく、機関投資家に比べて売買の流動性に関する制約も少ない。当社があきらめているような銘柄でも投資しやすい」
 〓〓銘柄をどう発掘しますか。
 「株価が低くても過去安定的に利益を計上している銘柄をみつけ、投資するのがやはり安全だ。また、マイクロ株は投資家向け広報(IR)に消極的な地方銘柄が多い。まずは地元にどんな上場企業があるかに注目してはどうだろうか」
 〓〓割安なまま株価が上昇しない「バリュートラップ」もあります。
 「PBR(株価純資産倍率)だけに注目すると、そうしたバリュートラップにはまりやすくなる。こうした万年割安株は低収益のため、PER(株価収益率)が高い。このためPBRとPERがど ちらも低い銘柄をさがすことをおすすめする。そんな銘柄は利益成長すると株価も上がりやすい」

 〓〓リスクをどう見極めますか。
 「過去何度も赤字になっている銘柄は割安でも注意した方がいい。また逆に年2割超の増益など急成長している企業は経営に無理が生じている可能性がある。経営者が頻繁に交代する企業も要注意だ。個人は機関投資家と違い経営者に直接取材ができない。粉飾決算を見破るのは難しく、分散投資によるリスク回避を心がけるべきだろう」
 〓〓売りたい時に売れない流動性リスクはどう管理すればよいですか。
 「売却を考えると、やはり毎日売買が成立していることは重要だと思う。一方で、中長期的な業績の伸びに自信があれば流動性が乏しい銘柄に挑戦するのも面白いと思う。以前、福岡証券取引所単独上場銘柄で流動性の問題で投資をあきらめた企業の株価が2倍になったことがある」
 〓〓運用ファンドの状況は。
 「マイクロ株投資は大型株と比べてリスクが高いと思われている。だがそうではないことをファンドの運用成績で証明したい。足元ではファンドへの資金流入が増えている。ファンド規模が大きくなると運用が難し くなるので、現在、新規の資金流入を制限すべきかどうかを検討している」